先日、サウナでちょっと考えさせられる出来事がありました。
自分でサウナストーンに水をかける「セルフロウリュ」ができる、お気に入りのサウナでの話です。
「でも、5分ですよ」
ルールは、「ロウリュは5分以上間隔を空けて、ひしゃく一杯まで」
その日、サウナ室には6〜7人ほどのお客さんがいました。
すると、いかにもサウナ好きという感じの男性が、「ロウリュしますね!」と、水をかけてくれました。
私も「ありがとうございます」と返しました。
それから約5分後。「ロウリュしますね!」
また同じ男性です。ちょっと早いなとは思いましたが、ルールは守っているわけです。まあ、いいか。
そして、さらに約5分後。「ロウリュしますね!」
さすがに、ちょっと待ってくれよと(笑)
そこで私は笑顔で、「すみません、もうちょっと間隔を空けてもらえませんか?」とお願いしました。
すると、その男性は、「でも、5分ですよ」と返してきたんです。
確かにその通り。ルールは何ひとつ破っていません。
私は「いや、でも……」と返したのですが、その男性は少し不満そうにサウナ室を出ていきました。
別に喧嘩になったわけでもなく、その後は普通にサウナを楽しみました。
ただ、この出来事でちょっと考えたんです。
「ルールを守っていること」と「周囲への配慮ができていること」は、必ずしも同じではない。
もちろん、その男性が悪いと言いたいわけではありません。
5分以上空ければいいと書いてある。だから5分おきにロウリュをする。理屈としては何も間違っていません。
もっと熱いサウナが好きな人にとっては、ありがたい行動だったかもしれません。
でも、そこには6〜7人の人がいたわけです。
もっと熱くしてほしい人もいれば、今の温度で十分な人もいる。私のように、もう少しゆっくり楽しみたい人もいるでしょう。
自分が正しいことと、周囲にとって望ましいことは別なんですよね。
「正しい説明」と「迷わず選べる説明」は違う
これって、ビジネスでもまったく同じだと思うんです。
例えば、Amazonで服を販売するときのサイズ表。
「ウエスト80cm」と書いてある。数字自体は正しい。
でも、それは服そのものを測った寸法なのか、それとも着る人のウエストの目安なのか。
そこが分からなければ、お客様は自分に合うか判断できません。
販売者は「ちゃんとサイズを書いています」と言うかもしれません。
でも、お客様が欲しいのは、数字が書いてあることではなく、自分に合うサイズを選べることなんです。
商品説明に嘘がない。規約にも違反していない。
それだけで安心せず、「これを初めて見た人が、迷わず選べるだろうか?」と考える。
そこまで考えて初めて、良い商売になるんだと思います。
自分だけが正しいとは思わない
ただし、もう一つ忘れてはいけないことがあります。
自分の感覚が必ずしも正しいとは限らない、ということです。
今回のサウナだって、もしかしたら周りの人は、もっとロウリュをしてほしかったのかもしれません。
そう考えると、私のお願いだって、単なる自分の都合だった可能性はあるわけです。
だからこそ、相手の考えを頭ごなしに否定しない。自分の希望はきちんと伝える。でも、自分だけが正しいとは思わない。
このバランスが大切なんでしょうね。
お客様のつもりで、商品ページを一つ見てみる
Amazon道場で学んでいる皆さんも、自分の商品ページを一つ、お客様のつもりで見てみてください。
「説明は書いてある」で終わらず、「初めて見る人が、迷わず選べるか?」
サイズ、入り数、使い方。分かりにくいところを一つ見つけて、直してみましょう。
ルールを守ることは当然として、その先にいるお客様の困りごとまで考える。
その小さな積み重ねが、信頼される商売につながるんだと思います。
サウナで蒸されながら、そんなことを考えていました。
まあ、サウナくらい何も考えずに入りたいものですけどね(笑)